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『やればできる』 [ビジネス書]


やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/12/04
  • メディア: 単行本


すごい、力強い、勝間さんらしいタイトル。
[努力しても無駄だから、緩やかに生きよう」という風潮への懸念から書かれた本。
確かに、今の時代、先が見えないし、下り坂っぽいし…、
と、あきらめムードがあるかる、そのムードの中に才能や努力が埋没してしまうのはもったいないかも。
コツコツと努力する、その努力の成果をあげるには、自分の強みを効果的にのばす、努力仲間を集め互助関係をつくる、更に強みをアピールすることによって強みを強化し好循環を生み出す…。
確かにその通りです。それができれば、いいな〜と思う内容なので、そのことについてはひとまずおいておきます。
この本、いつもの勝間さんの本のように読んでいると自分でも取り入れられそうなこと、気持ちが楽になったり、やる気が起きてきたりします。
ただ、ひとつ懸念が生じました。というのは、この本の内容を表面だけなぞってしまい、読み間違えるとこまるかも、と思うのです。
例のごとく、あまり検証もせずにメチャクチャがんばって努力に走る、逆に自分には向いていないと言って振り分けられた仕事をやろうとしない…ということが起こりそうで心配になりました。
実際、自己啓発書を読みあさっているけど、それが糧にはなっておらず、害になっているかもしれない人のことを聞いたことがあります。
まだ、経験も足りないのに、自分の仕事はこんなことではないと拒絶し、かと言ってできる(と本人が思っている)仕事はかなりいろいろとお膳立てしてあげてようやく人並みにできるかどうかぐらい……
とかね。

この本で特に感銘を受けたのは、
自分の中の強みをどうやって見つけるかということの一つの道を、脳科学者の池谷裕二さんの言葉「人間の脳は、失敗による消去法でしか学べない」を引用し説明している部分です。
「いきなり正しい方法を学ぶのではなく、いろいろな方法を試してみて、失敗した方法を消去することによって初めて正しい方法がわかり、それができるようになる」ということなんですが、勝間さんもかつては失敗が怖くてたまらないことがあったと述べています。「失敗の中から学べるかが大事」ということに、勇気づけられるとともに、気を引き締められました。
失敗は学んでこそだし、同じ失敗は繰り返さない。
ほんと、その点はもっと注意深くならねば、と反省です。
「スタートアップセミナー」でも、あれもやってこれもやっていろいろ試しているんですよ、その多くが失敗するし、でもその中から成功に繋がるものが見つけられるんです、というようなことをおっしゃってました。

あともうひとつ、過去の成功パターンに固執ぜず、「へんか力」を身につけ、進化していかねば、と思いました。
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