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近年の激変をおさらい!『お金の流れが変わった!』 [ビジネス書]


お金の流れが変わった! (PHP新書)

お金の流れが変わった! (PHP新書)

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 新書


R+さんより献本していただきました!
いつもありがとうございます。

近年の世界経済のめまぐるしい変化に、「??」をいっぱい抱えていた私にとって、とってもありがたい本でした。
おおざっぱにわけると、1〜2章がおさらいと現状把握の章になっています。
で、この前半部分についていえることは、ズバリこれです!
→リーマンショックの経緯について新聞や本で、聞きかじりはしていたけれど、この本の大前氏の解説がこれまで読んだ中で、一番わかりやすかった!!
流れが詳しいけれど、それなのに、素人にもピンとくるように書かれていました。

そして、リーマンショックやその後の金融経済で重要なキーワード「ホームレス・マネー」「BRICs」「VITAMIN」なども要所ででてきていて、ちゃんと解説がついています。
実は、恥ずかしながら「ホームレス・マネー」という言葉、「VITAMIN」「BRIICs」「VISTTAC」なんていう新興国の呼び名などは知らなかったんです。
ホームレス・マネーなんて、知ってしまって愕然としてしまいましたが…。
世の中、こんなにも破壊的な資金の流れがあったなんて、それが許されているなんて、と素人考えでは思ってしまいます。
しかも、成長のためのお金とはならず、結局は自滅的…。

さて、そんな恐ろしい状況の中で、日本はいったいどうすれば??
それが3章以降なんですが(もちろん、前半にもこんな状況なのに日本の後手後手な対応や的外れな対応は引き合いに出されています)、大前氏の明確な論調が展開されていきます。
日々の生活にかつかつしている現状だと、ちょっとついていけないところもあったりするんですけど、やっぱり、人を育てる仕事もしていらっしゃる大前氏ならではの提言。
現在から未来への変化の中の日本への絶望と期待を感じました。



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『プロフ中毒ケータイ天国 子どもの秘密がなくなる日』 [ビジネス書]

主婦の友社新書刊行記念のキャンペーンで、
10月18日まで無料公開されている電子書籍版で読みました。
まるごと一冊読めちゃうなんて!
ありがとうございます!

著者は中高生の女子にインタビューしたり、
自分でもプロフを作ってみたりとリサーチしながら執筆したようです。

まずはプロフの仕組の紹介。
なんか、大人が夢中になっているtwitterのようなもんだろうか、と思いましたが、よくよく考えると、もっとねっとりした繋がりが発生しているようですね。
いやはや……。
テレビや新聞で断片的には見聞きしたことがありますが、この本では1冊にまとまっているので、何が問題点で、どこに誤解があり、どうしていくのが望ましいか、が見えやすくなっています。

子どもたちはこのプロフを筆頭に主にケータイで活発なコミュニケーションを行っています。
このこと自体は、ある意味新しいコミュニケーション手段として、コミュニケーション力自体に磨きをかければ、他の方法への対応もできるようになるだろうし、問題ということはないのでは、と思いました。
ただ、夢中になりすぎて中毒のようになるし、大人が作り出す消費(浪費?)の波に巻き込まれる、怪しい大人に狙われる、直接のコミュニケーションに不慣れになり、妙な気遣いで空回りして疲弊するなどの弊害が生じます。
あと、新しいコミュニケーション手段であるが故に、まだ発展段階だから、なんとなく上滑りで短絡的な印象を受けました。
溜を作れない、という印象でもあります。
なので、現状は弊害の危惧も大きいので、親が心配してしまうのも当然ではありますよね。
だからと言って、頭ごなしに規制・禁止するのはかえって反発を招くし。
プロフなどは親・教師より、子どものホームグラウンドでもあるので、中途半端に挑むと、反発どころか、スルーされてしまう危険性だってあります。
大人はわかってないから、大丈夫、「はいはい」言っとけば、すぐ忘れると…。
大人は、プロフやケータイのことを良く理解した上で、更には子どもがどうして夢中になってしまうのか、その仕組を理解した上で、使用禁止を説得したり、使い方のルールを話し合って決めていかなければ、というのがこの本を読んで一番心に留めたことです。

そして、子どもを食い物にする大人が作った仕組をどうするか?
アダルト広告を出すのも大人、怪しいメールを送りつけるのも多くが成人、消費させる仕組を作っているのも大人、売春する子どもを買うのも大人…。
大人の側の教育も必要だと言う著者の意見も、確かに必要だなと思いました。
ケータイ問題で悩む親世代、教師など、多くの大人に手に取ってもらいたい本です。
簡単に読める割に、多くの情報が詰まっていました。

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感謝の心!「神社が教えてくれた人生の一番大切なこと」 [ビジネス書]


神社が教えてくれた人生の一番大切なこと

神社が教えてくれた人生の一番大切なこと

  • 作者: 和田 裕美
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2010/10/01
  • メディア: 単行本


和田裕美さんの異色作!? 
神社初心者にはうってつけの1冊。
スピリチュアル色や宗教色が強くなく、神社への参拝を楽しみ、心を元気に、そしてより良い生き方を実践できるように手助けしてくれる本でした。
神社は全国津々浦々、大小も様々、八百万の神なのでご祭神も様々…。
正直、好きなんだけど素人には、よくわからない世界だ…と思っていました。
基本は神社への参拝って好きで、旅行の時、その土地の神社によくお参りはしていましたが、素人のふらりとしたお参りだったので、やたらお願いばかりしていたかもしれません。
なので、和田さんの神様に向き合うときの心がけや心の持ち方を、本を通して伝えていただけたのは、とてもありがたかったです。

これまでは、「きれいなところだな〜。ここに来られて良かった!」と思いつつも、いざ本殿で手を合わせる段になると、「仕事がうまくいきますように」「もう少し給料アップ!」「頭が良くなりますように」などなどいろいろ身勝手なお願いばかり…。
まずは、感謝の気持ちをちゃんとお伝えしなきゃ、ですね。

本全体を通して、神様に好かれるような人間になること、神様と向き合うことの心がけを教えていただいたのですが、特に第4章の「私が守っている作法と習慣」は大変参考になりました。
これからお参りするときは、ここに書かれていたことを頭に入れ、落ち着いてお参りしたいと思いました。
あと、「酒塩風呂」というのを初めて知ったのですが、これも気持ち良さそう! トライしてみたいです。
家族がいるので、自分の後に他の人が入ると、祓い落としたものが後に入った人についてしまうかもしれない、というのがネックですが…。
実行する日は、一番最後に入ってお神酒とお塩いれればいいのか…??

あと、氏神様と産土神様へのお参りが私の中では盲点でした。
氏神様はご近所にいらっしゃるのでお参りしやすいのですが、産土神様がちょっと大変。
今の家は我が家がずっと住み続けているところなのですが、私が生まれたころは、一時期別の地域で暮らしていたので、ちょっと調べるのが大変かもしれない。
住所がわかれば神社庁などで教えていただけるようなのですが…。
しかし、この本の効果で突然神社庁に「産土神教えてください」とか「氏神様教えて!」という問い合わせが多くなったりして!?

和田さんおすすめの神社さんへも行ってみたい!と旅心が刺激されました。
おすすめの中で、参拝したことがあるのは、伊勢神宮と吉田神社のみなのですが、この二つ、思い出深い、そして大好きな神社です。
伊勢神宮へは、手術をすることに決まった時、手術の成功をお願いしに行き、翌年、無事成功したことへのお礼とご報告に行きました。
外宮の木々の鬱蒼としたようす神秘的でしたし、内宮の広々とした清々しさも心地よく、ホッする空気がありました。
気分がウキウキとしてきて、とても心地よい空間でしたので、大好きになりました。
あと、おはらい横町での散策も楽しかった♪
吉田神社も素敵なご神域で心落ち着ける場所でした。
非常にインパクトがあった「齋場所大元宮」の記述もあり、うれしかったです。ちょうど、訪ねた時は門(?)がしまっていて八角の建物を囲む壁の内側には入れず、参拝所から興味津々でながめていました。
そうしたら神職さんが「入って良いよ」と木戸から入れてくださり、あの迫力ある八角の神殿を間近で拝見することができました。

行ってみたいところはたくさんあるのですが、熊野古道への憧れもあり、やはり熊野本宮大社には近いうちに詣でたいと、ひそかに決心しました。

私のような、単に好きだからという軽いノリのものでも、神様に会いに行くのが楽しくなり、心をこめてお参りできるようになる本、本当にありがとうございました!

神社が教えてくれた人生の一番大切なこと

神社が教えてくれた人生の一番大切なこと

価格:1,470円(税込、送料別)



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手帳好きにはたまりません♪『モレスキン「伝説のノート」活用術』』 [ビジネス書]


モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方

  • 作者: 堀 正岳
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2010/09/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


スケジュールの組み立て、備忘録としてもなくてはならない手帳。
手帳を上手に使いこなせば、仕事もはかどり、人生設計だって効率的に…なんていう巷の情報に踊らされ、手帳に対する幻想もある。
実際は使いこなせていないんですけどね。
でも、ともかく手帳好き。
で、ついつい手に取ったのがこの本。
モレスキン、使っていないんですけどね。持ってもいない。
あ、正確に言うと1冊持ってる!
数年前に出たミュージアム ヴァン・ゴッホ カラーのパープル。
確かQuo Vadisを買う時に、美しいのに惚れて買ったのです。
とは言え、読書ノートとして使い始めて、すぐにノートを書きなぐれる大学ノートにしたので、ほとんど使っていません。
きれいな特製クロスなので普段使いにはもったいないし…。

ちょっと前置きが長くなりましたが、この本、全くのモレスキン使いではない私にも、ものすごく楽しめました。
特に前半の手帳の使い方指南は、上質なノートならではで、通常のスケジュール手帳にはないワクワク感がいっぱい詰まっていました。
早速、モレスキンを買わねば! と思ったのですが、通常使用のノートブックポケットも1,000円代後半のお値段(というか、ほとんど2,000円付近)。
高いのですね…。
悪筆の私がガシガシ使うには、ちょっとためらいが……。

そうそう、この本の著者は堀正岳さんで、iPhoneやEVERNOTEなどデジタルツールのオーソリティー。
HPなどを拝見していると、ちょくちょくモレスキンという言葉がでてきましたが、デジタルツールの大家がアナログ手帳に頼ることなんてあるのだろうか?? と不思議に思っていました。
この本を読んで、なるほど〜とうならせられました。
適材適所とでも言うのでしょうか、それぞれの特性をいかして使っているというのが良くわかりました。

高いだなんだと文句言っちゃいましたが、やっぱり近いうちにモレスキン入手しようと思います。
巻末で紹介されているモレスキンフレンドリーな文房具たちも、文具好きにはたまりません。そこに紹介されていた、Safariの万年筆は偶然、来年の手帳と一緒に購入済みですし、ね。
やっぱり買うっきゃないですね!?

因に買おうと思っているのはこのタイプ↓

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ポケット

MOLESKINE モレスキン ルールドノートブック・横罫・ポケット

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: カファ
  • 発売日: 2008/09/01
  • メディア: 単行本



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『バイラル・ループ』のお試し読み [ビジネス書]


バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある

バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある

  • 作者: アダム・ペネンバーグ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ソーシャルメディアの中で情報がウィルス感染のように伝播していくことをあらわした、この「バイラルループ」という言葉を知らなかったのですが、なんとエキサイティングな事象なのでしょう。
というか、ビジネスで生き残るためには、情報を上手く取り込む、効果的に提供するなどが必要になってくるのでしょうね。

まずはお試し版をダウンロードして読みました。
お試し版では、
佐々木俊尚さんのまえがき、プロローグ「小さなメディアが「大きな富」に化ける瞬間、序章「大統領のバイラル作戦」、第9章「ブログ時代のバイラル・ビジネス」
 を読むことができました。

プロローグから、先読みできる人の姿など自分の状況と照らし合わせてしまうとちょっと落ち込むこともあるけど、事象自体はなんかワクワクというか、読んでいて面白いです。
本を買おうかな…って、もう発売日過ぎていた!!
本屋さんへ行かねば!
★楽天ブックスで「バイラル・ループ」をチェック★
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『夏野流 脱ガラパゴスの思考法』 [ビジネス書]


夏野流 脱ガラパゴスの思考法

夏野流 脱ガラパゴスの思考法

  • 作者: 夏野 剛
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: 単行本


すっかり感想書くの忘れていた本。
確か夏に電子書籍が出たので、購入。
2008年秋から2010年春まで日経新ネット版の「IT+PLUS」に連載されていた「夏野剛のネオ・ジャパネスク論」とうコラムに加筆・一部修正された本だそうである。

内容は
まず前半は日本の経営体質について。
そして、ITでの日本の再復興について。
ケータイについてはページが多く割かれていて、ガラパゴスケータイと言われる日本のケータイについては、技術はパラダイスだが鎖国して海外では競争力がないからガラパゴスなのか…。良く知らなかった。
終盤に入るとリーダーたちの体質の改善改革の提言がある。さらに最後には若者への叱咤激励的な夏野流「生きるヒント」。

コラム連載から作られた本はちょっと苦手な時があるが、今回は少しそれにハマった感じでした。
コラムなので、その時々の時流に合わせて内容が展開していくので、大きなテーマは決まっていても、いろいろな話題、切り口が出てくるので、ちょっと門外漢の私は混乱してしまったのでした。

★楽天ブックスで「夏野流脱ガラパゴスの思考法」check★
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思わず膝を打つ!『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 [ビジネス書]


自分の小さな「箱」から脱出する方法

自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャー インスティチュート
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2006/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


人間関係を本当に見直し、より良い関係をつくるにはどうすればよいか?
例は主にビジネスの場での想定で語られていますが、根本はビジネスの場でも家庭生活の場でも同じ。
箱に入っていないこと。
人は箱に入りやすいもの。
でも、箱に入っているという認識を持ち、
箱の外に出たいと思うこと。
さらには、どうしたら箱の外に居続けられるか…。

本はまず、箱とはなんぞや?
箱の認識とその及ぼす影響をひも解いてきます。
ザグラムという架空の会社での重役面談というシチュエーションからはじまります。
会話主体のてんかいで、最初は「なんだー」と思いました。
なんか軽いノリの道徳の教科書みたい。
すごく読みやすい感じで、あまり重みがないように最初のうちは思ってしまったんです。

でも、読み進むうちに、この重役面談を通して浮き彫りにされていく問題点はまさに日常仕事の環境でよくあること、自分も陥っているようなことでした。
業種の違いも関係ないし、役職も違えど、人間がおおむね陥る傾向を上手に語っています。

道徳の教科書?と思ったりしましたが、ある意味道徳であり、マナーであり、哲学でもあるようなことだな…と思いました。
ちょっと前に読んだ勝間和代さんの『不幸になる生き方』で述べていた、自責/他責にも通じるところがあります。
箱に入った状態は、まさに「全ての原因や責任を周囲に求める」状態。
箱に入った状態、脱出法はこれまでも別の形で自己啓発本で様々に語られてきたと思うのですが、何か小難しいものばかりだったのではないでしょうか。
この本は大上段に構えていないのに、すごくグサッときました。
社内を見回しても、これ読んでと言いたくなる人は多いし、自分も気をつけねばと気を引き締めさせられます。
箱の外へ居続けられるよう助けを求めたいときに、読み返していかねば、と思いました。

知らなかったのですが、続刊もでているのですね。買わねば!


実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法

実践 自分の小さな「箱」から脱出する方法

  • 作者: アービンジャー・インスティチュート・ジャパン監修
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2008/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




2日で人生が変わる「箱」の法則

2日で人生が変わる「箱」の法則

  • 作者: アービンジャー・インスティチュート
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2007/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ズレているようでズレていない『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』 [ビジネス書]


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

  • 作者: 岩崎 夏海
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/12/04
  • メディア: 単行本


タイトル長ッ!

「もしドラ」との略称でも有名なこの本、流行っているので買っておいたのですが、
やはり「ドラッカー」なんて入っているから、しばらく敬遠して積んでおきました。
ところが、この本を読んだ知人が
「ライトノベルみたいな感じ。ほんとに、サラッと読めるし面白かった」というのを聞いて読んでみました。

ほんと、ライトノベルみたいな青春ものとなっています。
舞台は都立の進学校。
病気で入院んした友だちのかわりに野球部のマネージャーとなった主人公みなみ。
そもそもマネージャーって何をするのかわからない。
そこで、本屋さんに行ってみた。
「マネージャー」もしくは「マネジメント」の本はないかと店員さんに聞いてみると、
なんと「ドラッカー」の本を紹介される。
みなみは「世界一読まれた本」というのが気に入って、少々お高いその本を買って帰る。
読んでみると、なんか企業経営のことばかり書かれているようだけど…。
ちょっと勘違いのような本の選択。
しかし、組織を運営する本質をこの本に見いだしたみなみは、マネージャーのバイブルとしてこの本に書かれていることを実践しようとする…。

この本が面白いと教えてくれた知人が「野球部の顧客って何だと思う?」という質問をし、「観客?」というと「そうは単純じゃないんだよね」と意味深に答えました。
「??」だったのですが、「もしドラ」を読んでなるほど、納得です。
そして、顧客のニーズを知り、野球部の定義をする。

多分、ドラッカーの『マネジメント』だけを読んでも、「へー、すごいな。」と感心しつつ、自分にはあまり関係がない分野の本だったかな…と思ってしまうところでした。
しかし、高校野球部というシチュエーションで、みなみが必死に考えていく過程を追うと、ドラッカーの理論が卑近になり、ああ、こういうことを言っていたんか、ストンと落ちてきました。

ドラマ面もね、最初は文章が気になってしまいました。
軽くしようとしているのになんかビジネス書臭がしてしっくりこない、
なんて思いましたが、主人公のポジティブさと素っ頓狂なところ、
推理小説のようにドラッカーを読み解き自分のものにしていところが面白く、
グイグイと引き込まれました。

結末は、やっぱりか…というところもありましが、最初は「軽そうな本とはいえ、ドラッカー」と不安に思っていたにもかかわらず、一気に読めました。
ドラッカーのエッセンスを実感するのにとても良い本だと思いました。

↓この本も書店でたくさん積んでありますね。

マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]

マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]

  • 作者: P・F. ドラッカー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2001/12/14
  • メディア: 単行本



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プレゼントしていただいた『ケチャップの謎』 [ビジネス書]




R+さんの先行レビューでゲラをいただき、3章分だけ読んでいたのですが、なんと本をプレゼントしていただきました!ありがとうございました。
さて、ゲラがこうなるのか〜、となんか感慨深い。ゲラの時とは雰囲気も違って、やっぱり本の形の方が落ち着きます!

未読だった4〜6章を読みました。
4章は「本当の髪の色」
ヘアカラーの開発史かと思ったら、ヘアカラーにまつわる商品のマーケティングのお話。ちょうど戦後から現代へという歴史の中、庶民の意識の変化までとらえているのがすごい!

5章は「ジョン・ロックの誤解」
ピルの開発者が女性の健康について知らなかったことがある?
ピルと宗教、医学の発達、文化人類学?が絡み合ってなかなか難しい内容。ドゴン族の調査がでてきたときは、??だったんですが、なるほど現在の毎月のようにやってくることの方が長い人類の歴史の中では特異なことだったとは!!

6章は「犬は何を見たのか?」
先日「盲導犬クイール」の映画をテレビでやっているのを見たのですが、訓練士を演じる椎名桔平さんを見ていて、あれ?と気付いたのは、その挙動です。なんか、うちの犬を見てくれていた訓練士さんに共通するような雰囲気があってびっくりしました。
やっぱり、役者さんは実際の訓練士さんを見て研究したのだろうか…。
そう、ちょうどこの章の、犬は人のどこを見ているのかについての言及を読んで一人腑に落ちていました。
そして、この章は、まるで物語のように感動的でした。
男尊女卑で、人には優しくなかった、シーザーという訓練士。野良犬をなだめるのは神業なのに、妻については人間扱いしていなかった。
そのシーザーがカウンセリングで得たものは…。
「なんだ、犬屋の話か…」と途中で投げずに、ぜひ、最後まで読んでください!

時に戦後史をおさらいし、時にマーケティング、時に熾烈な金融の世界…。知らないことがぐっと身近になってきました。
第2部、第3部も楽しみ!

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幸不幸を理論的に考える『不幸になる生き方』 [ビジネス書]


不幸になる生き方 (集英社新書)

不幸になる生き方 (集英社新書)

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/06/17
  • メディア: 新書


不幸になる生き方を知る事が幸福になる近道。
ということで、いかに不幸を避けて、幸福をよぶような習慣を身につけるかを学ぶ本。
「幸福になるには?」という本が多い中、新鮮。
「自分が不幸な人生だと感じるところとは、会社や親や社会が作ったのではなく、自分自身の不幸な生き方、考え方、行動習慣、言葉、すなわち、日常生活の一つ一つが、自分の不幸を作っているのです。実は、この現実に向き合うことができれば、問題の70%は解決したと考えています。」(p18)
では具体的にどうすればいいのか?
不幸を避ける7つの法則を知り、実践する。
え? それだけ? とも思ってしまいますが、読んでみるとこれがなかなか大変そう。

この本は、不幸になるのはどうしてだろうか?という「全体理論編」と法則の「個別理論編」に分かれています。
前半の全体理論編では、「幸福は技術であり、責任と関係している」(p32)ということを解説しています。
自分で人生の責任をとることができ、人生のコントロール権を手放さない「自責」の人。
責任を他の人に押しつける、トラブルに対処できない「他責」の人。
どちらの方が幸福か、これらの行動の違いと幸不幸の関係を、丹念に述べています。
確かに…と思うことが多く、私は他責になる傾向があるので、グサグサきました。
後半は個別理論編で、これまで勝間さんが色々な本で言ってきたことが、幸福になるためのリスクコントロールや効率化としてまとめてあります。
大切なことがコンパクトにまとまっています。
個人個人の人生はそれぞれ成り立つ要素も違うし、目指すものは違い複雑極まりないですから、
この本で言っていることが全てストンと自分に落ちてくるわけではありませんでした。
でも、自分の人生をより良く生きるための手助けになるヒントが多いので、自責の人に近づけるよう、参考にしていきたいと思いました。
サラッと読める本なのに、ちゃんと言ってもらわないと気付かないことが書かれているので、有意義な本でした!
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