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五百羅漢展@江戸東京博物館 [散策]

幕末の絵師、狩野一信が約十年の歳月をかけ描いた羅漢図。
1幅に基本5人ずつ描き、合計100幅の大作。
とはいえ、96幅まで書いたところで病没し、残りは弟子がした絵を元に描いたそうです。
展示は1幅2幅と対になっているものを順番に展示してあって親切。
会場も広いので混んでいても比較的見やすかったです。
会場に入って絵の前に立ち、
まず圧倒されるのが、絵の具の色。
比較的新しい作品だし、良い絵の具を使っているのか、色がはっきりしていて迫力があります。
岩や樹木など暗いトーンの中に、羅漢の衣服にある赤がくっきり浮き立ち、それが絶妙。
羅漢さん達の表情は目をぎょろりとさたり、生真面目に瞑想しているようだったりして怖いような感じなのに、何故かユーモラス。
「この経典、僕が書かなきゃいけないのかなー」「らちあかないから仏像ビーム!」「あっれー、君たちまだ動物手なずけてないの? 僕たちもう空まで飛べるのに」などなど、なんかブツブツ話していそうな感じ。
見ていると、勝手に台詞が頭の中にフツフツと湧いてきました。
面白かったのは羅漢さんに抑え込まれた龍のフンガーという表情や、動物を手なずけている羅漢さん達。
ガラスの小鉢に子供の龍を飼っているのも可愛かった!
あと監修している先生がユニークなのか、解説文が妙に面白味があるものもありました。
震災前だったと思うけど、例によって日曜美術館で紹介されてたのを見て以来気になっていたので、会期ギリギリになっちゃいましたが見に行って良かったです♪
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/exhibition/special/index.html
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