英雄とは?を問う『英雄の書』 [一般]
読んでいる間、中島みゆきの「世情」が頭の中で鳴り続けていました。
夢中になって読めたけど、長かった〜。
そして、重かった。
何となく題名からしてロールプレイングゲームのようなお話を想定してしまっていたが、当然ながらそうストレートには行きませんでした。
12歳の森崎友理子のあにが同級生を刺し、相手が死亡してしまうという事件が起きる。
優しくて頼り甲斐がある自慢の兄がどうして…!
と、突然友理子の日常に暗雲が垂れ込める。
亡くなった伯父が蒐集した古書に事件の鍵があるとわかる。
古書たちによって『英雄の書』に兄が魅入られたと告げられる。
友理子は古書の手助けで、黄衣の王から兄を解放するために無名の地へ向かうが…。
現代の病的な事件とロールプレイングとSF的パラレルワールド?が混ざったようなお話でした。
どうなるのだろう? と物語に引き込む力は強いけど、
でもその割にこちらが期待した冒険活劇の盛り上がりが今ひとつ。
というか、結末へ向けて暗い世界。
というかある意味哲学的理論が物語として展開されていました。
だからか、ちょっと読むの大変でした。
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