意外に気軽に読めた『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』 [ビジネス書]
レビュープラスさんから献本をいただきました。
ありがとうございました。
まずはじめに思ったのは、ことタイトルに関しては、平社員に安穏としている私は書店で見ても手に取らないかも、ということでした。
まあ、ビジネス書ですからしょうがないのですけど、リーダー的な人、リーダーになりたい人向けの本と思えて敬遠しちゃいそう。
いや、もちろんそういう人向けである事は確かなのですが、読んでみたら、そうでない人でも読んでおくといいかも、という知識がつまっていました。
内容はタイトル通り、
MBAで学ぶような会社のマネジメント術についてです。
「部下に任せて行うか?」(放任)vs「こと細かに管理し指導する」(スパルタ)という会社管理にあたってどちらが、業績を伸ばしていけるか?という命題がありますが、そのことを元日本のワールドカップサッカー男子の監督岡田氏の事例を引き合いにだしながら、とっつきやすく語り始めます。
そう、MBA流なんてかいてあるから、どんな難しい事柄が飛び出してくるかと思ったら、案外とっつきやすい、構成になっています。
著者のスパルタ式での失敗例、放任の弊害などをからめつつ、どうすれば働き手のモチベーションを下げずにコントロールしていけるかを述べています。
経営者、中間管理職であるマネージャー、実践者である現場の社員の役割と構造の仕組から話してくれるのでわかりやすいです。
構造がわかったらどうするかというと、3つの要素をしっかりマネージャーがコントロールしていけば会社は上手く回る方向に向かうそうです。
をの3つとは、
「行動コントロール」
「結果コントロール」
「環境コントロール」
です。
本書では、この3つの性格と会社の状況に応じてどう繰り出すのが正解かという事を述べています。
会社の組織を動かし、仕事の流れつくるというのは、こういう仕組だったのか。と興味深く読めました。
門外漢が読んでも、有益だなと思ったのは、理想的なマネジメント術を知る事で、自分が置かれている今の状況を、ちょっと俯瞰して見るということができるかも、と思ったところです。
時々は、そういう視点で会社を見て、上司を見て、自分の状況を見てみるって、必要な事だと思うし、
「なんかうまくいってないなー」と思う時、愚痴っぽく上司に提言しちゃう、なんてことを避けられるのではと思います。
ですから、「リーダー」とか「MBA」というキーワードに怖じけずに、いろんな立場の人が読んでみると、その立場に応じた発見ができる本だと思いました。
読んだ事をちゃんと理解しているか、私には不安なところもありますが、事例をあげつつ読みやすい文章でしたので、内容の割にはさくっと読めてしまいます。
MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み (PHPビジネス新書)
- 作者: 若林 計志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/02/20
- メディア: 新書
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