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想像力が羽ばたく舞台『戦火の馬』 [Dance/ballet]

以前から気になっていた舞台『War horse 戦火の馬』がようやく来日公演! この作品スピルバーグ監督が映画化したことでも有名ですね。
@東急シアターオーブ

『War horse 戦火の馬』はマイケル・モーパーゴの小説が原作。
とはいえ、舞台化するにあたって、上演時間に納める工夫や舞台としてより分かりやすくするために登場人物やお話が少しいじってありました。
これはこれで、ありかなーと思いました。
舞台の成功の原動力は、なんと言っても、パペットでしょう。
YouTubeなどで舞台の宣伝を見てましたが、実際にこの目でみるまで、やはりあのパペットが生きている馬にみえるのか!?
ということが不安でした。
パペットと言えば日本にも人形浄瑠璃がありますが、あれは一応動かしている人は黒衣で、いないという暗黙の了解があるものねぇ…。
とはいえ、そんな心配は無用!でした。

子馬の脚は関節がまがらない棒状のものですが、それは脚を突っ張ってプルプルしちゃう子馬のイメージに合致しますし、
大人になってからは、歩くとちゃんと関節や足先がそれらしく動く、精緻なメカニカル。
そして、目が生きてるように感じるんですよ。
とても表情がある。
パペットを操る人たちは、荒い息の時は胴体をふるわせるように上下させたり、緊張するときは耳をくるりと動かしたり、シッポをパシンと動かしたり細かい動きも馬そのもの。
そんな動きの一つ一つに刺激され、想像力がどんどんパペットを生きている馬にしていったようです。
劇を見ているうちに、感情移入して、馬のジョーイ、トップソーンに対する愛おしさが膨らんでいきいます。
トップソーンが息絶えるシーン、ジョーイが無人地帯をさまよい、鉄条網に絡まるシーンなど、涙が自然とでてきちゃいました。

舞台は、ジョーイの飼い主のアルバートが主人公となってお話を進めているため、友情やそれをひきさく戦争の中での人々の生き様が前面に出てくる作品に仕上がっていました。。
別にそれは悪いわけでないけど、原作は馬の視点で語られるので、人間のエゴイズムも良心もいっしょくたに客観的に見せられました。なんというか皮肉のようでもあり、より人間の愚かさ、戦争の悲惨さと空しさが際立っていたとはおもいます。

IMG_0767.JPG
カーテンコールでいななくトップソーン
前の人が立っちゃてジョーイはとれなかった(号泣)
後ろの人の事も考えてよー

IMG_0118.JPGIMG_0119.JPG
ついついパンフレット以外にグッズも買っちゃいました。Tシャツとスケッチブックカバーのノート。
マルマンのスケッチブックコラボ商品。中面でもジョーイが駆け抜けています。

戦火の馬

戦火の馬

  • 作者: マイケル モーパーゴ
  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 2011/12
  • メディア: ハードカバー





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