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世界と向き合っている人のお話が貴重『本当の戦争の話をしよう』 [一般]


本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る

本当の戦争の話をしよう: 世界の「対立」を仕切る

  • 作者: 伊勢崎 賢治
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2015/01/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


紛争屋と自ら名乗る伊勢崎賢治さんの本。
この本は東日本大震災の後、福島県の高校に講義をしにいったときの、高校生たちとの対話から生まれた本。
内容もハードそうだし、分厚いし、すぐに読む気になれず、しばらく放っておいたのですが、
安全保障関連法案がとうとう決まりそうだな〜、という雰囲気の中、読み始めました。

高校生に向けて話している体裁なので、難しい社会情勢なんかも比較的わかりやすく語られていますし、
何よりも、実際に紛争地域に入り、停戦や武装解除などの交渉に携わり、指揮をとっていた方のお話です。
えも言われぬ迫力があるというか、重みがあるというか。
実際、怖い事を自戒を込めてなのでしょうが、きちんと語られていたりしました。
データ的な事は、講義から本を作る段階で新しいことも付け加えているようで、2014年末くらいまでの情勢が述べられています。

語り口に勢いがあるし、高校生たちの言葉も入っています。
優秀な学生さんの目の付けどころも良いエッセンスになっていて、それも読みやすいポイントかも。

こんなにとっつきやすい本なら、もっと早くに読んでおけば良かったなー。
と思い、その後
『国際貢献のウソ』
『日本人は人を殺しに行くのか』
『紛争屋の外交論』
をたて続けに読破。


ある意味『本当の戦争の話をしよう』が総論的な感じで、後で読んだ本がテーマを掘り下げるようなところがあって、自分的には読む順番がしっくりきました。

新聞やニュースでちょこちょこと目にしてきたけど、実際問題流してしまっていた
・大国に翻弄されてきた紛争国、地域
・紛争や戦争が起きてしまうときの空気
・日本が何をしていて、世界からは何を求めらているのか
などなど、こういうことだったのか〜、へえ〜〜!
と自分の知識のなさにがっくりしてしまいました。
色々な意見があるテーマを扱っていて、この著者の言う事が全てではないにしろ、実際に紛争の中で働いた人の語る重みを感じました。



日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書)

日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書)

  • 作者: 伊勢崎 賢治
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: 新書




紛争屋の外交論―ニッポンの出口戦略 (NHK出版新書 344)

紛争屋の外交論―ニッポンの出口戦略 (NHK出版新書 344)

  • 作者: 伊勢崎 賢治
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2011/03/08
  • メディア: 新書




国際貢献のウソ (ちくまプリマー新書)

国際貢献のウソ (ちくまプリマー新書)

  • 作者: 伊勢崎 賢治
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2010/08/06
  • メディア: 新書





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